★バイクの特徴や性能を示す数値
キャスター角とは、バイクの特徴や性能を現す上で欠かせない重要な数値です。(キャスターアングルとも呼ぶ)
キャスター角は地面からホイールの中心線を通る垂直ラインを基点にトレール幅の始点から「フォークオフセット」の中心ラインの延長上までの角度を示した数値です。
その為、キャスター角とトレール量は密接な関係にあると言えます。
バイクのタイプ、種類によってこのキャスター角とトレールの関係は大きく異なり一般的に安定性を重視した重量系バイク等の場合はトレール量が大きくなる傾向にある為、合わせてキャスター角も広くなります。
※Point!キャスター角の調整はトレールに影響する
ハーレーダビッドソンなどに代表される「クルーザータイプ」のバイクではキャスター角が30度以上に設定されているケースも多くあります。
キャスター角が広い場合は、当然トレール量も大きくなるので、地面との設置幅が広くなり安定性が高くなります。
しかし、設置面積が増加するということはハンドルの操作性が重くなる事も意味しております。
ハーレーなどのクルーザータイプのハンドルワークに重さを体感するのはキャスター角の広さが関係しているという事ですね。
また、この仕組みが解ってくると、「キャスター角」と「トレール」、そして「ホイールベース」の長さなどを表す数値をチェックするだけで、ある程度の範囲でバイクの性能や特徴を把握できるようにもなってくるものです。
※Point!各数値が見慣れてくると数値からバイクの性格が見えてくるようになる